7.HTMLタグの属性「class」とは~自分でタグをグループ分けできる~
先日、HTMLタグの中身について整理した記事を書きました。
本日はタグの属性の部分、特にclassについて整理します。
属性のおさらい
HTMLタグの「属性」にはブラウザに「どんな種類の付加情報があるか」を伝え、
さらに「値」を設定することで、「付加情報の具体的な内容」を伝えられる。
<要素名 属性="値"></要素名>
の形で記載するんでしたね。
※前回の記事を参考にして下さい。
6.HTMLタグに込められた「内なる想い」を知る ~HTMLタグの中身~ - web制作のしおり
classって何?赤組とか白組の?
おおよそ、その認識であってます。グループに分ける。
管理の観点から小学校のクラスに例えてみましょう
仮に全校生徒が500人だとして、クラスというグループ分けが存在しなかったら、
500人の個人名だけで、学年、出席番号、管理することになりますよね?
いわば500人が在籍する”小学校クラス”とでもいいましょうか。
これに従来の小学校などのクラス分けを当てはめると、
”4年A組”クラスとするだけで、
30人の生徒が属する集団にまで管理する幅が狭まりますよね。
話をwebページに戻します。
webページを作って行く上で、HTMLファイル内の要素はそれはもう沢山です。
ということで、小学校の例と同様に
class属性を用いて要素をグループ分けすることで、管理が楽にできるのでは?
ということです。
要素のクラス名(グループ分け)って誰が決めるの?
グループはweb製作者が決めます。
「属性」に対して、設定する「値」がグループにあたります。
HTMLで書くとすれば以下のような形です。
<要素名 class="グループ名"></要素名>
注意したい!
ここまでの内容で、「要素にグループを設定する」
というイメージを持たれている方も、いるかもしれません。
これでも間違いでは無いのですが、HTMLの目的を考えると
「要素の所属グループをブラウザに伝える」
というイメージの方が良いと思います。
要素に付加する情報でしたよね。
また、クラスは複数設定することができます。
先程の1人の小学生の話に例えると、
小学校という中でのクラス、書道教室の中でのクラス、英語教室の中でのクラス
など、1人で複数のクラスに所属できるのと同じです。
<要素名 class="グループ名1 グループ名2 グループ名3"></要素名>
のように書けます。
結局は「ブラウザへのお知らせ」
ブラウザに「この要素はこのグループに所属しているよ」
という事を伝えているだけにすぎません。
いまいちメリットが見えてこないけど?
それもそのはず、このclass属性はCSS等の他のテキストファイルと
組合せて使われることが殆どです。
ここでは深く触れませんが、
「指定グループに所属する要素のみ処理をさせる」ことが可能になります。
例えば、「赤クラス」に所属する要素は、「文字を赤くする」といった、
ことをブラウザにお願いできるようになるわけです。
また、CSSとの組合せについては追々整理していきたいと思います。
今日のまとめ
- classは要素のグループ分け
- グループ分けは製作者が決める
- 要素の所属するグループをブラウザに伝える
- グループ単位で処理をブラウザにお願いできる
今日はclass属性について整理しました。他との関連が深い属性だと思います。
「グループを分ける」というよりは、「要素の所属の表明」という方がしっくりくるかなと記事を書いていて思いました。
では、また。